休肝日の効果について30代(女性)から頂いた体験談をご紹介します。
体験談の前に「休肝日の効果」について
γ-gtpの数値を下げるなど肝臓の回復にとても効果があるといわれる休肝日。
でもわかっちゃいるけど、毎日の晩酌をやめるのはホントつらいものですよね。
毎日飲む習慣が付いてしまっている人が『休肝日』に踏み切るには”それ相当”の効果や根拠が欲しい!
ということで「休肝日やるぞ!」と背中を後押ししてくれるデータをご紹介します。
休肝日ナシの飲酒は死亡率をアップさせる
厚生労働省研究班(担当研究者=丸亀知美・国立がんセンターがん対策情報センターがん情報・統計部研究員)が行った調査で休肝日のない人は死亡率が高くなるというデータが出ています。
40から69歳の男性約4万2000人の方々を調査した結果、飲酒パターンと死亡率に因果関係がありました。
出典:国立がん研究センター
週にアルコール量300gが分かれ目か?
大きく差が見られたのは一週間のエタノール(アルコール)摂取量300g以上のグループです。休肝日が必要か?は飲酒量とも関係してくるようですね。
週に300gってどのくらい?
1週間300gというと1日あたり約43g という事になります。
缶ビール500cc 約2本
alc5%1本あたり約20gのアルコール
日本酒 1.6合
alc16%/1本あたり約26gのアルコール
ウイスキー 134ml(ダブルで2杯強)
alc40%/ダブル(60ml)あたり約19.2gのアルコール
アルコールの耐性、分解能力には個人差も大きいです。これよりも少ないからといって安心はしないほうがよいかもしれません。
女性はさらに半分が目安
先程のデータは男性のものです。女性は男性に比べアルコールによる悪影響が大きいので注意してください。
女性は肝硬変の患者年齢が男性より10歳以上も若く、飲酒量も半分程度であるなど、多くの研究で女性の身体はお酒に弱いことが示されています。
厚労省のサイトでも言われているように男性の半分程度というのが一つの目安になるようです。
休肝日の取り方は『連続』よりも『分散』が効果的
アルコール健康医学協会によると肝臓を休ませるため、休肝日は少なくとも週に2日は作る事が必要とされています。
そして休肝日は二日間連続ではなく2〜3日飲んで1日休めるという習慣をつくることが勧められています。
前置きはこのくらいにして
休肝日の効果を身を持って体験した30代(女性)から頂いた体験談です。
人間ドックで気になる診断、週に2日の休肝日を始めた結果
30代の専業主婦です。若いころからお酒は大好きで、結婚後も妊娠・授乳中以外は常に飲酒しています。最近のペースおよび量としては、週に5回程度、350mlのビール缶を2〜3本程度です。
人間ドックで「肝血管腫」といわれ
これでも多少減らしていて、そもそも健康診断ではずっと肝臓の数値以外も全く問題なかったのですが、昨年の人間ドックで初めてC判定がつきました。それは「肝血管腫」というもの。
先生の説明によるとこれはあまり気にしなくていい、血の塊のようなもので、癌ならもっと大きいはず。でもまぁ念のために今後も定期的に検査したほうがいいですね、と言われてかなりショックを受けました。
その後ネットでいろいろと情報を集めたのですが不安は募るばかり。飲酒が原因でできるものではないらしいのですが、やはり自分の酒量が原因かも?と、かなり不安になりました。
尿酸値も高かったので休肝日を作りお酒の量も少なく
ちなみにγ−GTPは30くらいとまあ正常値だったのですが尿酸値が7.0あったので、やはりお酒は減らしたほうがいいねとお医者さんに言われました。
それからというもの、それまで毎日ビールの350ml缶を3本〜4本飲んでいたのですが(改めて考えると多すぎですかね。もともとお酒に強くて2本程度では全く飲んだ気にならないので、私にとっては普通の量でした)、休肝日を週に2回作り、酒量もビール2本くらいになんとか抑えるようにしました。
飲むときはなるべくゆっくり時間をかけて、おつまみを食べながらゆっくりと飲むように心がけることでなんとか酒量はセーブできました。
γ-GTP・尿酸値 共に下がった
それから1年後の人間ドックではγ-GTPは20、尿酸値は5.8とどちらも下がりました。
以前はいずれも正常値の上限ギリギリ〜ややオーバーしそう?という感じでしたが、正常値の中にきちんと収まりました。また、心配していた肝血管腫も大きくはなっていないので大丈夫、とのことで一安心しました(実は肝血管腫ではなく肝臓がんで、もしかしたら大きくなっているのでは?と心配していたので)。
これからも飲みすぎないよう気を付けていきたいです。
「休肝日を作る」ってはじめは我慢ですけどこれほど肝臓に効果的な対策ってないですよね。
女性の体は男性よりもアルコールに弱いのでこのまま休肝日は忘れずに肝臓をいたわってあげってください。
男性に比べ女性は血中アルコール濃度が高くなりやすいことがわかっています(個人差は大きいでしょうが)。肝臓そのものの大きさが小さいことも理由の一つとされていますが体内の水分量が男性よりも少ないことも関係しているそうです。
また、女性特有の乳がんのリスクが高まったり、高血圧のリスクも高まるといわれてるので男性以上に飲酒量にはご注意を!
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